秀建株式会社

介護福祉施設の外壁・防水改修工事⑨~防水工事編~福岡県北九州市

庇の上部(天端)の防水工事についてお話していきます。
 今回の介護福祉施設の庇は、表面はモルタルで仕上られていました。おそらくモルタルの下にはアスファルト防水層があると考えられた為、図面で確認したところ防水モルタルで仕上られており、防水効果が少ない仕様になっていました。そのため庇の下の漏水関係も調査しましたが、概ね問題はありませんでした。
 今回の防水工事の仕様は、ウレタン塗膜防水 X-2工法で行うことにしました。塗膜防水やシート防水等ありますが、今回は狭い所の作業やシート端部の納まりの事等を考えてこの工法にしました。

着工前

下地処理を行っています。表面のクラックを補修したり、不陸(勾配)の調整を行います。カチオン系樹脂モルタルを使って調整しています。カチオン系樹脂モルタルで下地処理をしたことで仕上がりや品質が良くなります。

ウレタン塗膜防水のプライマーを塗布しているところです。

ウレタン塗膜防水の下塗り状況です。補強クロスを敷き込みながら下塗り材を塗っています。補強クロスを入れることで、コンクリートの動きに追従して防水層のひび割れ等を防ぎます。

ウレタン塗膜防水の中塗り状況です。

ウレタン塗膜防水の上塗り状況です。塗膜防水では、1㎡あたりの必要な防水材の塗布量が決められています。施工の際は必要な塗膜量や塗膜厚等を確認しながら塗っていきます。

ウレタン塗膜防水工事が完了しました。今回の介護福祉施設では他にバルコニーやベランダ等もありましたが、同様に工事を行いました。ベランダでは、入居者の方がベランダに出て来られないように連絡調整を行ったり窓に養生を行ったりして工事を進めていきました。

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