食品工場の改修工事――機械室を加工場へ改修
弊社は食品工場の改修工事を数多く手がけており、衛生管理や作業効率向上のための工事を得意としています。
今回は、機械室を加工場へ改修する工事を実施しました。隣接する加工場の拡張工事ともいえるこの改修工事では、様々な工夫を施しながら施工を進めました。
計画と施工のポイント
今回の計画では前室にサニタリー室を新設し、シートシャッターで作業エリアを区画する目的もあり、それにより、衛生環境の向上と動線の整理が実現しました。
加工場の面積を有効活用する為に無駄なスペースがでないよう設計図に機械位置を確認しながら間仕切壁などのレイアウトを計画しました。
また機械や洗浄する為の水勾配の問題や給排水設備、照明や空調換気計画も施主様と一緒に検討していきました。
加工場は常に稼働しているため、通常業務に支障をきたさないよう平日だけではなく連休や夜間工事を活用し、慎重に工事を進めました。
床・壁・天井の仕上げについて
加工場は大量の水を使用するため、防水対策が欠かせません。
今回は2階の床に防水層を成型し、水性硬質ウレタンを使用した塗床で仕上げました。
水性硬質ウレタンは以下のようなメリットがあります。
•耐久性が高く、長期間使用可能
•防滑性に優れ、安全な作業環境を提供
•薬品や熱にも強く、衛生管理がしやすい
さらに、天井や壁には断熱パネルを採用しました。断熱パネルは食品工場における温度管理の改善や衛生対策に貢献するだけでなく、天井の上を歩行可能にすることでメンテナンスが楽になるというメリットもあります。
設備・機械設備などの業者との協力
食品工場には専門の機械設備業者が多数関わるため、建築工事を中心に計画・設計を練りながら、施主様側と慎重に調整を重ねました。
衛生管理・作業動線・メンテナンス性など多くの要素を考慮し、最適な改修プランを導き出しました。
改修前の機械室の様子
改修後の加工場の完成した状態
施工後のお客様の反応
この工事は、弊社のブログをご覧になったお客様からのご依頼でした。
初めてのご相談で不安も多くあったかと思いますが、弊社を選んでいただいたことで、より一層仕事への励みとなりました。
現在も修繕工事のご依頼を頂いており、信頼関係を築きながら継続的にお手伝いできることを嬉しく思います。