医療福祉施設の中庭雨水処理工事②~福岡市
今回は水中ポンプ設置工事についてお話していきます。
まず、どの程度の性能のポンプが必要なのかを選定していきます。雨水が流れてくる屋根の面積や水がたまる中庭の面積、降雨量等を確認し、揚程(ポンプが汲み上げられる水の高さ)等を考慮し、ポンプの性能表と照らし合わせ選定しました。次は設置場所を決めていきます。少しでも水がたまる度にポンプが作動する必要はないので、ある一定の水位になるとポンプが作動するように設置していきます。
水中ポンプを設置する場所を掘削している所です。
一定の水位になると水中ポンプが作動するように、穴の深さを調節しポンプを設置する位置を決めていきます。建物内のサッシの高さ(浸水する高さ)を考慮して決めました。穴の左上に昔取付られた浸透配管がありますが、このような粘土層の地質ではあまり意味がありません。
水中ポンプを入れる升の底盤の高さを測って設置位置を決めていきます。
升を設置しているところです。横から水が入るように加工しています。
升の設置完了です。
水中ポンプの組み立てを行っています。
セット完了です。
今回は、升と水中ポンプの設置工事についてお話ししました。建物内のサッシの高さと敷地の高さを水平レベル器で確認して升や水中ポンプを設置する高さを決めていきました。降雨量については、この地域の一般的な降雨量の中でお客様とどの程度に設定するかを決めていきました。降雨量と配管の揚程、吐出能力を考慮してポンプの選定を行いました。